むしゆ

hideaki102004-12-04

この前大分に出張した時に初めて陽光荘に泊った。一緒に行った人間には某ホテルサンバリーを推薦して、私は鉄輪温泉街に行くことにした。普通のサラリーマンがこういうとこに泊まったら、やれ、プライバシーがない、部屋にトイレがない、畳がへこんでいる、建屋の中で迷う(うなぎの寝床状態)、等の『ないないずくし』になること間違いなく、そんな文句ばかりのやつと泊まるのもいやだし、気心の知れた、許容範囲の広い人にしかここには泊まって欲しく無い。私は、最近特に鉄輪温泉街がお気に入りで、温泉に限らず、宿、狭い路地、果ては猫にまで愛着を感じてしまう。一年半前まで別府の住人だったのに、ここを詳しく知らなかった。温泉は当たり前、いつでも入れるもので生活の一部だった。全くなんともったいないことやってたんだろう。

さて、陽光荘に入り、部屋に案内されてこれまた吃驚。ハウルの動く城みたいな手足が何本もある年季のはいった給湯塔が吹き抜けにドーンと座っている。調理も出来るように
流しもあり、いたって快適。夕方になると、どこからかおいさん、おばさんが這い出してきて、えび、芋などを蒸し始める。いやああ、たまらんなあ。連泊すればそれなりにいろいろ作るんだけど、この日は、料理はあきらめ、一路イナセへ足を向ける。

サバのいいものが入ったと大将が自慢していたとおり、最高にうまいサシミがいただけた。帰りに自家製のあじの干物までもらって、大満足の大分出張だった。

話が前後したけど、旅館にある、むしゆにもねっころがった。下にひいてある、わらだか、葦の類だかが非常に心地良かった。

後ろ髪を引かれながら、別府を後にした。大分空港に着く頃、現実にひきもどされ、つらくなってくる。今度は、むーさんと時間見つけて、湯平、長野湯まで、足をのばそう!