藤ガス

hideaki102004-09-08

藤ガス、世界選手権年間チャンピオンほんとにおめでとう。 1999 年からずっと年間順位2位でやっとチャンプ。ほんとにうれしい!藤ガスこと藤波貴久、二輪のトライアル選手でずっと世界に挑戦し続けてきている。抜群のバランスでバイクを乗りこなし、挑戦開始時には、いつチャンプを取るか時間のもんだいと言われながら、六年目にしてやっと栄冠をつかんだ。辛抱の六年間だったに違い無い。彼のニックネームの藤ガスというのは、藤波の藤にスペイン語で"ガスイット"のガス、いけいけ、ぶっとばせ、全開、とかいう意味で、いつもがんがん攻めていく彼のライディングスタイルからそうつけられた.

ヨーロッパでは、WRC ラリー等と並びトライアル、二輪の人気は無茶苦茶高く、彼は日本では一般ではあまりよく知られて無いが、二輪の世界では、非常に有名で、昨年鈴鹿でレース中に不慮の事故でなくった加藤大二郎と並ぶ、世界にもっとも近い男として位置づけられていた。大ちゃんも250で一度はチャンプになった、やっと藤ガスも出番である。彼のコンペ中のライディングはビデオでしか見たことは無いが、はっきり言って圧巻である。私も十四、五歳の頃から十八歳くらいまで数年間ずっとトライアルをやっていた経験があるし、この商売でメシを食おうと考えた時期もあるくらい入れ込んだ。大学進学か二輪か本気で悩んだ。だからよくわかる、技術もさることながら、度胸というか精神構造がすごい。まねは出来なくて当たり前だが、考えていること、考えたこと、考え抜いたことを必ず行動に移す。ものすごくハイリスクなことでも、自分で決めたことに挑戦していく姿勢は本当に尊敬に値する。おそらくいやというほど練習しているからできることでもあろうが、きちんと行動に移していく姿勢はすばらしい。

セクション内の狭い下りの階段状の石を、次の鋭角ターンののぼりに備え、リアタイアを浮かした状態で、(前輪だけで降りているジャックナイフの状態)、石の階段を降り、そのままリアタイヤを 180 度振った状態で向こう側に落とし、瞬間全開で、のぼりに挑戦していく。もはや芸術に近い。

一流の人はやはりすばらしい。簡単に妥協なんてしない。某国営放送の某... X という番組を見た。私は二十数年以上前に、友人が持っていた車、スカ G の R に、友人との間の
いろいろな事情で数ヶ月乗っていたことがある。ものすごい車だった。自己主張のかったまり。テレビ放映されたそれは、三十年以上前にプリンスの R380 がドイツの某車に勝った話で、あまりにも有名な話であり、日本車がドイツの名車に初めて勝ったということで当時は大騒ぎになった。この車を開発した連中は桜井信一郎他、中島飛行機で名機ゼロ戦を開発した人達だったんだ!これは知らなかった。ゼロの開発の理念が R 380 に受け継がれ、それがスカG の R に受け継がれた。 あの頃の車は面白い車ばかりだったと思う。T 社の 2000 GT も名車だと思う。

大戦後、日本の技術の高さとそれ以上の進化を恐れた某国につぶされた中島飛行機。戦争は絶対おこしちゃいけないしそのことを議論しているわけでは絶対にない。日本が世界に誇る技術は絶対継続していって欲しいと思うし、挑戦し続けるサムライ魂は世界に誇っていいと思う。