炭焼小五郎

hideaki102004-08-30

炭焼小五郎伝説の話

大分空港で立ち読み中面白い本を見つけ衝動的に買ってしまった。私の田舎の隣町に昔から伝わる炭焼小五郎の伝説を解説した本である。伝説のあらすじはこうである。昔大和の国(奈良県あたり?)にさるお姫様がすんでいたが、顔にあざがあり婚期を逃していた。いい縁談をということで丑の刻参りを行ったが満願成就の夜にお告げがあり、豊後国内山に住む炭焼きの小五郎という若者と一緒になれと言うことで、都からはるばる内山まで来て、小五郎と一緒になった。ある時お姫様が金(きん)を渡し、これで何か食べるものでも買って来て欲しいと頼むが、小五郎途中の池で鴨を見つけ鴨を取るためにこの金を投げつけたが鴨に逃げられ、金もなくした。帰って話すとお姫様からあきれられ、あれは何でも買える貴重なものだというと、こんな石なら裏山の付近に一杯あるということでお姫様と行くと金がそこら辺中に転がっていたという話で二人はお金持ちになり、幸せに暮らしたと言うこと、めでたしめでたし、もしもしパチリン、という話である。さてここからが本題。金を不純物の状態で採取し金だけを取り出すときに、使う方法が水銀を利用する方法で、一度水銀とくっつき、それに温度をかけると水銀が蒸発し、金が残るとかきいた記憶があるが、このお話はどうも金、鉄の精錬で大金持ちになったのではという説である。炭焼きとは、高温度を得るためにどこか山の中で炉を作って錬金していたのではとないかと言っている。なんともはや、現実的だが私としては信じられる話で、確かに錬金術師集団と言われている丹生氏(にゅう)という一族、郷が臼杵の石仏のニ、三キロ臼杵よりにある。高校の時の友人にも丹生という、ここ出身の奴がいた。ううん、朝日長者とは、金、鉄、水銀の取り扱いを専門としたお金持ちだったのか。自分ではこの説に納得である。

【朝日さす、夕日輝く碑元に黄金千杯、朱千杯、七つならびの七並び】

この言葉は、昔から私の住む郷に伝わる古い言い伝えで子供時は何言ってるのかさっぱりわからず言葉だけを覚えていて言っていた記憶があったが、これって、黄金が埋まってるということみたい。もしかして、あの塔中の真下あたりかな。。