もりしお

hideaki102004-10-14

今回、別府鉄輪での泊まりにお世話になった"し○○屋"さん。火ともしごろになると玄関脇に火が入る。なんとも風情があっていいし、部屋もこじんまりしてて居心地がいい。ここのおかみさんは、気風もよく、話も早いし、余計なことは何も言わない。私が食事処で食いこぼそうが、浴衣をみだして廊下をばたばたしようが、ころばないようにね、、とそっと注意してくれる。へんなおいさんと間違いなく思われてるだろうが、なんだか息がつけるのである。素泊まり、3,800 円也、内湯あり、蒸し釜あり、マンガ本あり、樽桶の露天ありで、この値段で言うことなし!そうそう、某ゼンリンの地図はこの鉄輪温泉の温泉地図の作成が発端で全国地図を作ったらしい (by プロ X)温泉は奥が深い。

入り口にある盛り塩は、先客万来を願ってのことらしいが、元々は、中国の故事に由来するもので、客の足を止めるための縁起かつぎということ。

昔、中国の皇帝はたくさんの側室を囲っており、一人一人の側室たちに邸宅を与えて、皇帝は夜な夜な牛車に揺られて邸宅を訪れていたが次第に皇帝の足が遠のいてしまうような側室もでてき、そこで、その側室がなんとか皇帝を邸の前で立ち止まらせる方法がないかと考えた末、皇帝がダメなら牛車の牛はどうだろうかと思い、牛の大好きな「塩」を門前に盛った。案の定、牛は大好きな塩を見つけて、そこから動こうとしなかったので、皇帝はしかたなく、その邸に入っていったそうな。ここから、客の足を止めて、たくさん入るように盛り塩をするようになったということらしいが、現在なら、旨いものか、ガソリンか、温泉か、居心地のいいこんなとこ。。